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レビュー数3

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No.3
(9pt)

カラスの親指 by rule of CROW's thumbの感想

借金のため人生を台無しにされた男女の話なのに、皆明るくテンポよくポンポンと話が進む。宮部みゆきの火車と比べるとそんなに甘い世界じゃない、となるのだろうけど、エンタメ作品にそんな重いテーマはいらない。皆心に傷を負いながら何処かで他者を思いやる。心ほんのり温まりながらも最後には見事などんでん返し。しかもきちんと前半に伏線がたくさん貼られていて後半にそれらがみごとに回収されていて、全くずるくない。道尾作品は向日葵の誰も真似できないような変な世界が好きだけど、超一級のエンタメ作品も書けるんだ、と言う手腕を見せつけられる作品。伊坂の陽気なギャングよりもこっちの方がいろんな要素が詰まっていてオススメ。
道尾秀介:カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
道尾秀介カラスの親指 by rule of CROW's thumb についてのレビュー
No.2
(9pt)

空飛ぶ馬の感想

日常にあるふとした出来事を鮮やかに短編ミステリにしたてあげた北村薫のデビュー作。その後の彼の活躍を知ると、デビュー作にしてこの完成度の高さはさすがと唸ってしまう。その後もシリーズ化されている。小説に日常にはないショッキングな事件を求める場合はまったくお勧めできない。ショートショートが好きで、ほっこりしたい人にはオススメ
北村薫:空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
北村薫空飛ぶ馬 についてのレビュー
No.1
(9pt)

ジョーカー・ゲームの感想

結城中佐のキャラクターに魅了されて一気に読んでしまった。短編が一つ一つよくできていて、硬派な文体とマッチした独特の世界観にハマることができた。あくまでもフィクションだし、本格的な戦記物を読む人には食い足りないだろう

柳広司:ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
柳広司ジョーカー・ゲーム についてのレビュー