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エヴァン・スコットの戦争



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【この小説が収録されている参考書籍】
エヴァン・スコットの戦争 (新潮文庫)

エヴァン・スコットの戦争の評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

好き嫌いはあるかもしれないが 楽しめる

この本は面白い、だけど万人向けでは無いかもしれない。 
 戦争と言うけど実際のアクションシーンはまぁ なかなか出
てこない。  だからって戦争が始ってない訳ではない。  
そこのところのお楽しみは読んでからと言うことに成るけど、
人によっては冗長と感じるかもしれない。

 私自身20〜30代だったらもしかして途中で投げていたか
もしれない。  

 だけど若い人でもアメリカ人のWASPとかそういう人達の生活
文化に興味が有ったら、この本は面白い。 もちろん原作者の
取材・記述の正確性にも寄るだろうけど。 私としては初めて
そういう階級の人たちの生活文化を垣間見たような
楽しさも十分味わいました。

 冗長とは書いたけどそれはアクションを期待してならと言う
こと、だけど実際には上記のような生活・文化の詳細?な記述
とあいまって主人公の身に迫る危険を恐怖心たっぷりに味わえ
る。

 この作者の作品はこれが初めてだがこれを読んで他の作品も
読んでみたくなったし、実際のWASPの生活様式って云う物にも
興味がわいてきた。  こういう人達が恐らく居るのでしょう
。 
 些細な物言いも、推測し憶測し、そういうクラスについての
描写と思うと味わい深い。

 これを原作の英文で読めたら(そんな英語力が有ったら)楽
しいだろうと思うと同時に、この本を日本語で読ませてくれた
翻訳者に感謝したい。  私がこの本を楽しめたことの半分以
上は翻訳者の力量によるものだからこそと思う。

 原題は「カルマ」なのにこれを「〜の戦争」と言う訳も見事
だと思う。  多分読み終えてから原題の意味するところを考
えてみるのも良いかもしれない。

 読み進むほどに恐怖感がひしひしと増して行き、早く解決に
向かって欲しいと思うのに、ページ半ばを過ぎて来る程に別れ
が惜しくなる様な思いも募ってくる、傑作だと思います。
エヴァン・スコットの戦争 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:エヴァン・スコットの戦争 (新潮文庫)より
4102365044

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