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東京サッカーパンチ
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東京サッカーパンチの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この世界にどっぷりハマってしまうと、それはそれでけっこう面白がることができるのでしょうが、でも、とにかくムチャクチャな話ですね。何がムチャクチャかというと、何百年も年をとらない謎の「芸者」をめぐるカルト教団や暴力団が入り乱れてのガール・チェイス・ストーリーという、その話の本筋が荒唐無稽なのはまあいいとして、雑誌『アジアの若者』の記者にしてスーパー・ヒーロー、ビリー・チャカのデタラメな人物設定といい、登場する日本人の名前のいい加減さ(佐藤実玖勝? 奈比古武乱人? 神道裕人? 魁団?)といい、それから訳者も解説で指摘しているけれど、そもそも渋谷の街に芸者は似合わない、その似合わない芸者の名前が蜜柑花ときては、なんじゃそれ。私にはこのテの作品を楽しむユーモア感覚がない。でも、それはきっと「ユーモア感覚」とは違っていて、もっとパワフルで諸感覚がごった煮されたもの、たぶん歌舞伎の世界につながっていくものに違いない。この小説を読んで心から笑える人は、決して「クスクス」や「ガハハハ」や「クックッ」や「ニヤニヤ」ではなくて、絶対に誰もそんな声をあげて笑わない「ゲラゲラ」とか「カラカラ」といったフキダシつきの笑いを笑うのでしょう。 | ||||
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