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予告された殺人の記録
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予告された殺人の記録の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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91年に講談社ノベルスから出た新本格ブーム期に青田刈りでデビューしたブーム期ならではの泡沫本の一冊である。ブームだからこそ出た作品であり、普通はこれは世に出ないだろうな・・・。 内容は下手糞なロスを舞台にした日本人探偵によるハードボイルド展開で新本格らしい密室殺人トリックが入っているというもの。特に出来がよいものでもないが、本書の最大のメイントリックは最後の犯人は○○!というギミックネタである。 あとがきとかで述べられているアイデアからすると、後の鯨統一郎の二人のシンデレラの発想や、メインのアイデアは深水黎一郎のメフィスト賞受賞作の最後のトリックと同じ趣向を追求したものであり、発想自体は91年当時ではなかなか鋭いのだが、いかせんその発想が小説として洗練された形で実現できているかと言われると、どうにも困ってしまう稚拙さだが、それも含めてこういう冷静に見ればバカバカしいギミックは本来ならミステリー読者は決して嫌いじゃないはずである・・・・。 確かに本書の論理構成では確かにこれを読んだ人は○○であるという結論を否定することは不可能である。という意味でミステリー最大の挑戦を見事にクリアしていることだけは確かである。ただ、それが面白いかどうかは別として・・・・。 しかし本書最大の衝撃はこれだけ最後に煽っておいて、この著者の次の作品が全く出てないということであろう。この事が何故最大の衝撃なのかは本書を読んでみれば実感してもらえると思う。 | ||||
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何故か『本格ミステリ・クロニクル300』(原書房)に取り上げられて少し話題になった本。これが予想をはるかに超えたものだった。 LAで起きた殺人事件に日本人心理学者が巻きこまれ、密室の謎を解いていく……という筋立てなのだが、もう……なんていうかな……何もかもダサイし最悪なんですよ……。 始まってからわずか数十ページで『薔薇の名前』のネタバレをするという最低な愚挙を犯し、市川拓司も裸足で逃げ出すセンス皆無な極寒の文章の羅列(エピグラフに『論理哲学論考』を持ってくるダサさ!)にページをめくる手が自然と早まります。障害者の女の子の台詞の表現もまた酷いし読みにくいし、(主に黒人)差別発言連発でよく訴えられなかったなぁと思うほど。 主眼の「大トリック」は、清涼院流水御大の『コズミック』を投げ出した人ならこの本を引き裂いてドブに投げ捨てたくなるような……と言ったらわかるでしょうか、推理小説を読み始めた中学生が考えそうなシロモノ。著者は「『アクロイド殺人事件』を超えたかった」とかほざいていますが、文章の酷さ、マナーの悪さでは完璧に超えてますね。 今も昔も変わらずに、講談社ノベルズは一発ネタだけの無能な新人を送り出す機関として働いている、ということの批判をこめて、『ミステリ・クロニクル』の選者は収録したのかな?(今はメフィスト賞として制度化されてしまいましたしね)それ以外にこの本のよさがまったくわかりま千円。 | ||||
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