蓮の数式
発行日:2016年01月22日
出版社:中央公論新社
ページ数:316P
あらすじ
35歳のそろばん塾講師・千穂は不妊治療を始めて10年。夫と義母からの度重なる嫌味に耐え続けてきた。 ある日、夫の運転する車がひとりの男と接触してしまう。「金で解決しろ」と事故の処理を夫から押し付けられた千穂は、男の不可解な行動を見てディスカリキュリア(算数障害)なのではないかと気づく。 過去に、そろばん塾に通っていたディスカリキュリアの少女を助けられなかった経験があり、男の苦悩を理解し手をさしのべようとする千穂。 だが、その行動を訝しみ嫉妬する夫は、異常な行動に出て千穂を追い詰める。これまで抑えてきた感情を一気に爆発させた千穂は、ある事件を引き起こしてしまうのだった――。 愛を知らない男と愛を忘れてしまった女の逃避行がはじまる! 文芸評論家たちから絶賛の気鋭が放つ最新長篇。