アデル ファラオと復活の秘薬
- エジプト (71)
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フランスの人気コミック作家タルディの代表作シリーズの第1作がリュック・ベッソン監督により映画化された大冒険アドベンチャーのノベライズ第1弾です。本書に初登場するニュー・ヒロインのアデル・ブラン=セックは映画の配役とは違って実際はお世辞にも器量良しとは言いかねるブスッとした態度の気難しそうなおばさんです。けれど読み進むと行動派のジャーナリストである彼女は超然としたスーパー・ウーマンではなく幾度の失敗にも挫けず挑戦し続ける努力家で情にも篤い愛すべき性格なのが次第にわかって来ます。 一九一一年の冬の夜、古代エジプト学が専門の優れた学者エスペランデュー教授が自室でトランス状態に入ると、不思議な事にセーヌ左岸の植物園の古生物学の展示室に飾られた大きな卵が一億三千六百万年の時を経て孵化し中から幼い翼竜が姿を現す。やがて夜の街に飛び出した翼竜が大混乱の騒ぎを起こしている頃、我らがヒロインのアデルはエジプトの遺跡へある切実な事情の目的を持って旅していた。 本書に描かれるユーモアは黒い笑いの部類で、パリ警視庁のカポニ警部の昼食のサンドイッチに翼竜が頭上から糞を落とす汚いギャグや、残酷過ぎて書くのが躊躇われるギロチンのエピソード等が時折さり気なく出て来ますのでご用心下さいね。でもそんなブラックな部分だけでなく、瓜二つの双子の妹アガットの過去の不幸な事情の為に懸命にがんばるアデルの必死の努力には思わずホロリとさせられます。この物語にはミステリーの要素はあまりありませんが、クライマックスのルーブル美術館の場面は神秘的な驚きと人間味のある感動を味わわせてくれます。彼女の行く所には常に波乱万丈の運命が待っている様で、次はアデルがあの悲劇の豪華客船タイタニック号での冒険に乗り出す所で終わっていまして、次回の映画化は何時になるかわかりませんが早い機会にぜひ第2弾を読ませて頂きたいと期待します。 | ||||
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