怪奇小説日和: 黄金時代傑作選



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    初公開日(参考)2013年11月
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    長編小説

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    怪奇小説日和: 黄金時代傑作選 (ちくま文庫 に 13-2)

    2013年11月06日 怪奇小説日和: 黄金時代傑作選 (ちくま文庫 に 13-2)

    怪奇小説の神髄は短篇にある。北の海の怪異を描くヨナス・リー「岩のひきだし」、アイルランドの民間伝承に取材したレ・ファニュ「妖精にさらわれた子供」、女二人の徒歩旅行が魔所へと迷い込むエイクマン「列車」、W・W・ジェイコブズの神韻縹渺たる「失われた船」など全18篇。古典的な怪談から新感覚の恐怖譚まで、本物の恐怖と幻想を呈示する怪奇小説アンソロジー。巻末に怪奇小説論考を収録。 『短篇小説日和――英国異色傑作選』の姉妹編。(「BOOK」データベースより)




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    No.6:
    (3pt)

    ショッキングホラー

    全体にミステリアスでもなくサスペンスでもなくネクロフィリアというか、、、
    いろんなシチュエーションで繰り広げられる不可解な惨劇って感じ
    怪奇小説日和: 黄金時代傑作選 (ちくま文庫 に 13-2)Amazon書評・レビュー:怪奇小説日和: 黄金時代傑作選 (ちくま文庫 に 13-2)より
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    No.5:
    (4pt)

    怪奇小説の黄金時代とは

    怪奇小説は字の如きだが、黄金時代とは?何か?
    本書の巻末にある「怪奇小説考」の「怪奇小説の黄金時代」の479頁「怪奇小説の分野で黄金時代という言葉を最初に用いたのは、アンソロジストのフィリップ・ヴァン・ドーレン・スターンであるらしい。~、一八九八年から一九一一年までの十四年間を怪奇小説の黄金時代と命名している。」とあり、480頁に「黄金時代というものを無理矢理仕立てあげる必要はないだろうが、あらためて考えてみると、この<本書の>アンソロジーに収録した作品はまぎれもなく黄金時代に属しているという印象がある。~。~、ここではひとまずゴシック・ロマンスとモダン・ホラーのあいだの期間に現れたものと考える。」
    そして本書の「怪奇小説日和」にはこれらの時代の物が以下18作収められている。
    うち11作は本書編者の西崎憲の訳で、ほか2作が西崎憲と他者との共訳である。5作が他の者の訳である。以下に記したように著者にノルウェー人が一人いるが、以上のことから本書の著作の全ては英文と思われます。
    〇墓を愛した少年7 作フィッツ=ジェイムズ・オブライエン Fitz-James O'Brien アイルランド生まれのアメリカ 1862年没 訳西崎憲
    〇岩のひきだし15 作ヨナス・ラウリッツ・イデミル・リー ノルウェー Jonas Lauritz Idemil Lie 1908年没 訳西崎憲
    〇フローレンス・フラナリー34 作マージョリー・ボウエン Marjorie Bowen イギリス 1952年没 訳佐藤弓生
    〇陽気なる魂22 作エリザベス・ボウエン Elizabeth Bowen 英国系アイルランド 1973年没 訳西崎憲
    〇マーマレードの酒14 作ジョーン・エイケン Joan Aiken イギリス 2004年没 訳西崎憲
    〇茶色い手27 作アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle イギリス 1930年没 訳西崎憲
    〇七短剣の聖女21 作ヴァーノン・リー Vernon Lee イギリス(大半をイタリアですごす) 1935年没 訳西崎憲
    〇がらんどうの男22 作トマス・バーク Thomas Burke イギリス 1945年没 訳佐藤弓生
    〇妖精にさらわれた子供15 作ジョセフ・シェリダン・レ・ファニュ Joseph Sheridan Le Fanu アイルランド 1873年没 訳佐藤弓生
    〇ボルドー行の乗合馬車5 作ロード・ハリファックス Charles Lindley Wood, Viscount Halifax イギリス 1934年没 訳倉阪鬼一郎
    〇遭難39 作アン・ブリッジ Ann Bridge アメリカ 1974年没 訳高山直之・西崎憲
    〇花嫁26 作マシュー・フィップス・シール Matthew Phipps Shiel イギリス 1947年没 訳西崎憲
    〇喉切り農場8 作ジョン・デイヴィス・ベリズフォード John Davys Beresford イギリス 1947年没 訳西崎憲
    〇真ん中のひきだし26 作ハーバード・ラッセル・ウェイクフィールド Herbert Russell Wakefield イギリス 1964年没 訳西崎憲
    〇列車69 作ロバート・フォーダイス・エイクマン Robert Fordyce Aickman イギリス 1981年没 訳今本渉
    〇旅行時計10 作ウィリアム・フライアー・ハーヴィー William Fryer Harvey イギリス 1937年没 訳西崎憲
    〇ターンヘルム30 作ヒュー・シーモア・ウォルポール Hugh Seymour Walpole イギリス 1941年没訳西崎憲・柴崎みな子
    〇失われた船11 作ウィリアム・ワイマーク・ジェイコブス William Wymark Jacobs イギリス 1943年没 訳西崎憲
    なお題名の後の数字はそれぞれの短編の頁数をカウントし、自ら独自に付記したもの。
    参考であるが、英語版に記載はあるが、日本のウィキペディアに掲載されていない者は以下の8名でした。マージョリー・ボウエン、ヴァーノン・リー、トマス・バーク、ロード・ハリファックス、アン・ブリッジ、マシュー・フィップス・シール、ジョン・デイヴィス・ベリズフォード、ハーバード・ラッセル・ウェイクフィールド。
    一冊読むとお腹は一杯になります。一頁で縦39文字(14.8センチ)に横17行(10.5センチ)の、読点の後に改行されてスペースが置かれることは殆どなくびっしりと文字で埋め尽くされて、あとがき等を含めて513頁(厚さ1.9センチ)。18名もの作者の作品が収められているから満腹感が得られるのだろう。でも何処から読んでもよければ、一冊最後まで読み切れる。読書の不慣れの者にはその量に完読は難しいかもしれない。が、各話の前に一頁分の作家の紹介と解説が個別に付記されているので、それを参考にして好きなところから読むのも良いだろうし、頁数の小さなものから読むのも良いだろう。
    普通、作者は自分の生きた時代を背景に作品を書いている。のであれば、作者の没年からおよそ作品の時代のが推定ができる。4名が第二次世界大戦以降生きながらえてるものの、前述した「黄金時代」からだろう、小説の舞台はいずれも現代ではない。1914年は第一次世界大戦勃発の年であるが、その辺りを見当とし推測した。
    ところで、「怪奇小説日和」という名前から「怪奇」を期待してがっかりするかもしれない。中にはどこが「怪奇」なのだろうと思われるものもあって(ただし読者の感じ方はさまざまだが)、「怪奇」という言葉は、前述した「モダンホラー」の類推の結果からくるのかもしれない。むしろ前時代の「文学」という点に視点を置いた読書の方が好いのかもしれない。
    巻末にある「怪奇小説考」の「怪奇小説の黄金時代」の486頁に「~十八・十九世紀の英国にかぎったわけではない。江戸時代の百物語の隆盛『甲子夜話』『耳嚢みみぶくろ』などといった書物がゴシップないしはエピソードを集めた書物であったこと、曲亭馬琴の諸国の珍しい事物を集めた『耽奇漫奇』、~」とあったように、こういった作品も今後は読んでみようかとも思った。
    最後に、本書「怪奇小説日和」の18作のうち「失われた船」が一番面白かった。訳者は464頁で「御覧の通りの神韻縹渺たる傑作である。」と記している。21頁分ある「七短剣の聖女」は解説本文にあるように「幻想に傾いた」ということからか重厚に訳したこともあってだろうか読み難かった。一方一番長い69頁分の「遭難」はすんなりと読めた。
    怪奇小説日和: 黄金時代傑作選 (ちくま文庫 に 13-2)Amazon書評・レビュー:怪奇小説日和: 黄金時代傑作選 (ちくま文庫 に 13-2)より
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    No.4:
    (2pt)

    翻訳に難がある…

    読了して感じたことは西崎憲の翻訳は読みにくいということ。
    特にヴァーノン・リーあたりは格調高さを通り越して読みづらいだけの奇を衒った文章でした…。
    翻訳を自己表現だと勘違いされてるのかもしれません。私は西崎さんの華麗な文体表現を読みたいわけではありません。ヴァーノン・リーをはじめとする幻想文学に触れたかっただけなのですよ…。
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    No.3:
    (3pt)

    モヤモヤした結末・・

    編者の傾向かもしれないが、いずれもきれいなオチは無く
    モヤモヤでうやむやになる結末が少なくない。
    怪奇小説というより読後に変な後味が残る話という印象。
    怪奇小説日和: 黄金時代傑作選 (ちくま文庫 に 13-2)Amazon書評・レビュー:怪奇小説日和: 黄金時代傑作選 (ちくま文庫 に 13-2)より
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    No.2:
    (4pt)

    くすしき巷に、ふさわしきかな、あやしの書

    …まず、本書は国書刊行会からかつて刊行された「怪奇小説の世紀」から、大部分を採っている書である。したがって、「怪奇…」をすでに購入している方には、不足不満もあるだろう。ただし、該当書籍はすでに刊行より約20年を経過しているし、そもそもが単価が高めであったうえ、内容は玉石混交と言える。当方としては、今回――おそらくは付加価値として加えられたウェイクフィールドの「真ん中のひきだし」(登場人物の会話に反応するかのように、鳴動する家屋!勝手に飛び出す引き出し!……まるで楳図先生の「神の左手悪魔の右手・第一話」のようだ!)が読めるだけでも、よろこばしい。加えて
    「怪奇…」全三巻は、最近でも古書即売会等で見かけはするが、先にあげた理由にて、相当金額をこのアベノミクスのまっただなか。はたいて購入することが賢明やいなや…。そのような意味では、この書は(もちろん様々な意見はあるだろうが)値段もまず、穏当。買い、ではなかろうか? とりわけハ―ヴィーの「旅行時計」が手軽に読めるだけでも、個人的意見として値打ちがあろう。無人の家に使いを頼まれた主人公。とってきてほしいと頼まれた旅行時計は、だあれもいない家のなかで、アナログにもかかわらず、また相当時間が経っているにもかかわらず。正確な時を無言で刻み続けている……。何かがおかしい。何かが妙だ。名状しがたき気配がふくらんでゆき、やがて、逃げ道のない場所にいる主人公に………………遭ってはならないものが近づいてゆく。
    水木しげる先生もコミック化した「炎天」がつとに有名なハ―ヴィーだが、その持ち味は「説明不可能な、いたたまれなさ」にある。読んでいると、いつのまにか背後の襖が三分の一ほど、すう……と開け放たれ、何者かの「部分」がのぞいている――そんな脅迫観念にとらわれて、はっと後ろを振り向かずにはおれなくなるとでもいおうか。この作品は今回に限って言えば、ゴーストストーリィの名手ウェイクフィールドをもしのぐ、全編の白眉といえよう。……………景気は上向き。この国にコントロール不能の危機はないと宰相モドキがはりきっているようだが――世間では拝金主義者の食材偽装(あ、誤表記か! って、どの口がいうのやら? ○○知事の、小学校の図画工作そのものの「借用書」もそうだが、記者会見の前に武蔵晴明で妖怪「ベンゴシ」を憑きもの落とししてもらうのが、よろしかろう)をはじめ、人を人とも思わない魑魅魍魎のたぐいが跋扈している。まさに奇怪なる巷。御日和がかげるかどうかは不知、かくのごとき書にて興を得るほうが精神衛生にはよろしいかと。それにしても。志怪の書に跋扈するあやかしの方が、よほど近ごろの人間よりも人間性に満ち、人間くさく、人間味があると思うのは、当方だけであろうや?
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