時間旅行者のキャンディボックス
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甘ったるいタイトルと冒頭部分の女の子たちのキャッキャウフフに「選ぶ本を間違ったかなあ?」と思っていたら、血みどろの死体が出て来て殺人事件の謎を解くストーリーへ。 事件の謎を解くべく時間旅行者たちを支配する組織「コンクレーヴ」に潜入した主人公の視点を通して明かされていく異常な集団の姿。 エリート意識にすがりつく閉鎖的な集団の中で、人間の精神が徐々に狂っていく過程が恐ろしい。 いわゆる体育会系の集団で通過儀礼として行われる新人イジメが組織化されたものと言うべきか。人としてまともな反応を示すと「不適格」とみなされ、不適格者の烙印を押されまいとすると異常な行動を取らざるを得なくなり、追い詰められるうちにだんだんと感覚がマヒしていく人々。 タイムトラベルものなので、読者は同じ人間の子供時代、若い頃、中年となってから、老いて死が目前となった時の姿を見ることになる。まともな人だったはずの人が次第に……というか、時間の中を前後しながら「こいつも昔はまともだったのか」というものを見せられる仕組み。 謎解きを読んだ後にもう1度読み返せるミステリー。 | ||||
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百合的要素、女性血族の愛情がダイレクトに伝わってくる。 4人の科学者の友情物語かと思っていると、見事に肩透かしを食う...。 探偵役の女性が巻き込まれた殺人事件への探求とタイムトラベルに隠されたある精神崩壊の秘密が重なりあってストーリーが進む。 キャンディボックスの仕掛け タイムトラベル推進協会(コンクレーヴ)に付きまとう陰鬱な影 <死の天使>ゲーム 過去の自分と未来の自分が増殖する目も眩む光景...etc 読む進める毎に引き込まれる圧倒的なイメージの秀逸さに驚かされた。 げに恐ろしき女性の心の闇の執拗さ...冒頭から彼女の言動に違和感を感じながら、最後まで目が離せなかった。 精神に異常を抱えたタイムトラベラー、ジャンルに心理学的内面を持ち込んだ秀作。 | ||||
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