(短編集)
死霊の恋/化身 ゴーティエ恋愛奇譚集
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19世紀中頃に書かれたフランス作家テオフィル・ゴーティエの幻想譚集。 短編『死霊の恋』『アッリア・マルケッラ ポンペイの追憶』に中編『化身』と、副題通りに恋愛が絡む奇譚が三編収録されています。 男女の恋愛(というよりも魅了・妄執といった感が強いですが)に、吸血鬼、太古の都市との交錯、魂や根源に迫ろうとインドで修行を積んだ医師の驚くべき施術といった様々なテーマが絡んでいく三編で、私は『アッリア・マルケッラ』が一番好きでした。 ただ、結末はどれもちょっと尻すぼみな印象も。 『死霊の恋』だけは以前に読んだことがありましたが、こうしてまとめて読むと、解説にもあるようにゴーティエが言葉で「美」を描き出そうと腐心していた作家だというのが頷けます。 華麗な文章を、頻出する異国の地、神話、文学・芸術・人物(古典からゴーティエの同時代まで)などへの言及が彩っていて、もちろん現代の日本人では完全にとはいかないでしょうが、300以上の豊富な訳注がその雰囲気の理解を助けてくれていました。 ゴーティエは他にも幻想的な中短編をいくつも書いているようなので、そちらもいつか古典新訳文庫で出してくれるのを期待しています。翻訳のあるものも、今はあまり入手が簡単ではなくなっているものがほとんどのようなので。 | ||||
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