破戒法廷
- 法廷ミステリ (212)
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アメリカからフランスへ向かう汽船の中でアメリカ青年が惨殺される。血まみれの現場には犯人と思われる三重苦の障害者、ジャック・ヴォーティエが簡易ベッドに座り込み逮捕されるのを待っていた。美しい妻ソランジュの通訳を介した取り調べに対しジャックは自分の犯行であることは認めるがそれ以外は何一つ釈明しようとしなかった。 大男でけだもののような振る舞いを示すジャックに二人の弁護士がさじを投げたため、仕方なく弁護士会長はかつては才能があったが今や年に数回浮浪者の弁護をするだけの老弁護士、ヴィクトル・ドリオに弁護を依頼する。 全体340頁の前半80頁は老弁護士ドリオによる捜査、残りの260頁が公判の場面で各証人の証言が続くという構成。ミステリとしては前半はそれほど進展が無く冗長感が否めない。中盤はジャックの障害者としての生き様が重厚に描かれていくがミステリとしてはこの部分の必要性は感じられない。施設の院長、イヴォン・ロドレックがジャックを高度な知性の持ち主に育て上げたわけであるがこの部分が重要な背景となっており本書のもう一つのテーマになっているようにも思われる。 公判の場面は現実感があり登場する証人たちもうまく描き分けられているが、真相については動機やヴォーティエ夫妻の心理面で今一つ納得できない感じが残った。 ドリオの助手役で弁護士志望の女子学生、ダニエル・ジュニーが花を添えているが役どころとしてはほとんど意味がなく蛇足という感じがする。 | ||||
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ブームが去り、一時期より法廷物の翻訳が減ったようだが、それぞれにドラマがあり本作も読み応えあります。 | ||||
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