ブルー・ダイブ
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ストーリーに転機が訪れた後、終幕までが少し駆け足になってしまっている印象を受けます。 執筆前に単巻縛りの条件だったのかも知れませんが、 せめて上下巻構成にして個々のエピソードや登場キャラをもう少し掘り下げて 表現することができたら文句なしだったんですが、ちょっと勿体ない感じ。 | ||||
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ライトノベルに掛かりきりなので一般文芸作品のチェックがおろそかになりがちなのですけど、多分この作品を作者名を伏せて 「さあ、読め」と言われてもこれが「魔王なあの娘と村人A―幼なじみは勇者です (電撃文庫)」のようなファンタスティックなライトノベルを発表し続けている 作家・ゆうきりんの作品だと見分けるのは難しかったと思う。読み終わった今でも「本当にこれゆうきりん作品だったんだよな?」と 思わざるを得ない。それ程までにライトノベルのゆうきりんとは別の顔を見せてくれた作品でした 物語はスキンダイビング(要するに酸素タンク無しの素潜り)に打ち込む浪人生・潮がある水産大学のバイトとして過ごす夏を描いている 彼はその大学の学生だった兄をやはりスキンダイビング中の事故で亡くしているのだけど、兄の所属していた研究室のテストダイバーとして 過ごす事で「プレシオサウルスを見た」という謎めいた兄の最後の言葉の真実に挑むという真の目的を果たそうとするが、そこには意外な真実が… まず作品が完全に三人称である事に驚かされる。ここ数年のゆうきりんしか知らない読者としては三人称を書けたと言う事に驚かされる そしてその文章がえらく達者と言うか、非常にこなれている事にもう一度驚かされる。普段から三人称で書いている作家と言われても信じちゃう位に 達者で読みやすい文章で書かれている。ライトノベルじゃないから大仰な描写も必要以上にくだけた雰囲気も無いが、読者にストレスを感じさせず 飽きもさせない文章で書きあげている事に驚いた。昔コバルト文庫で新撰組モノを書いてたと言うのも頷ける文章力ですよ、これは ただ、展開の方が終盤で「え?そういう終わり方しちゃうの?」と強引に畳んだ印象が否めないのが少々残念。兄の遺言の意味は明らかにされたけど 兄の死に関わった人間が全員薄っぺらいというか表層的な動機しか持って無いので「果たしてこの人物にはどういう『裏』があるのかな?」と 期待して読むタイプの人にはかなりの肩透かしになると思われる。何と言うか全員自分の保身か復讐という目的しか考えてないし、それなりの魅力を 備えた人物はストーリー上脇役の位置を出ないというのが惜しまれる 要するにミステリとして読むと「がっかり」という感じなのだが、ゆうきりん作品を期待して読むと様々な点で予想を裏切られるので新鮮味だけは感じられる 「作家・ゆうきりん」の別の顔を知るという意味では貴重な一冊。これ単独では物足りないけど、作者の知られざる側面を見る事が出来たという部分を評価して ☆を一個オマケしました | ||||
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爽やかな青春小説じゃなかった。 ミステリも好きなので満足だけど・・・カバーにだまされた気がするので星は−1します。 | ||||
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中身と帯との印象にはずれがあるが、読後、表紙の青には色々な意味がある気にさせられた。 青というのは爽やかなだけではないからだ。 この小説は、ミステリといっても積極的に謎を解いていく話ではない。 潜水実験の中で兄の死の真相が浮かび上がってくるのだが、その過程がリアルで、なるほどこれはミステリと銘打つとそれはそれで違うと思うかもしれない。 すっきりしないオチも青春小説ならば納得できる。 青春小説とミステリがとてもうまく溶け合っていると思うが、どっちつかずという言い方もできる。 だが、そのもどかしい感じが青春なのだろう。 ともあれ、ジャンルにこだわらず、ただ小説として読めば、読ませる力のある作品なのは間違いない。 | ||||
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暗い…。 主人公が暗い。まわりの登場人物たちも基本暗い。(浅田と教授以外?) 文章はとても丁寧で、情景描写も読みやすく美しい。 ただ、もったいぶっているところや、 そこをそんなに丁寧に描写しなくてもいいんじゃないかなー、 という場面が多かったので展開が遅かった。 青春ものらしくもっとスピーディーに展開してほしかった。 それから、帯には青春もの!みたいに書いてあったけど殺人ミステリでした。 男同士の友情みたいな青春ものを期待していたのですが… だまされた。 ご飯を食べに行ったらスイーツ専門店だったときの衝撃によくにてる。 さわやかな青春ダイビングものを期待している方は要注意です。 途中から謎説きになります。 主に、主人公の兄が死んだ真相を追う物語なので終始陰鬱としております。 最初から青春ミステリを読むつもりだったら もう少し腑に落ちたのかな… で、あのラストは…。いいの?あれで。本当に?と動揺。 ちょっと…いや、かなりすっきりしない。 現実的に考えるとあれが一番現実的で大人なまとめ方だと思うけど エンタテイメントとしてはいかがなものか。 ただ、作品に力があるのは間違いなく 引き込まれました。 悔しいけど一気読みしました。 著者の文章力などは大変魅力的なので 今度は純粋なる青春ものを期待したいです。 | ||||
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