第二の男
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エドワード・グリアスンは1975年に亡くなったイギリスの小説家。1939年まで巡回裁判所で王室弁護士として働き、第2次世界大戦後は政府の弁護士養成機関に勤務しながら小説を書き始める。歴史小説なども手がけ、犯罪小説では"Reputation for a Song"を初めとして5作を数える。 本書はグリアスンの犯罪小説としては3作目にあたる"The Second Man"(1956年)。これを日本で最初に紹介したミステリ評論家・植草甚一によれば、気に入って創元社の『現代推理小説全集』に加えたが日本の読者には渋すぎて昭和30年代にはほとんど反響がなかった、という。イギリスの作家としては珍しくユーモアが加えられず、事件や登場人物への語り手(作者)の見方は真面目そのものだ。法廷場面や風景の描写は丁寧で、人物の個性はくっきりと書き分けられているが、センセーショナルで異常な要素はないので、手堅く地味な印象を与える。 法廷でのやりとりが主軸となり事件の真相が明らかになる、という古典的なパターン。ただ、探偵役が女性の弁護士で、被告の弁護にたつこの女性弁護士の相棒である弁護士が事件全体の語り手をつとめる、という構成が、やや異色ではある。被告は伯母に対する強盗殺人の容疑で訴えられているが、動機もあり、事件のあった時間に犯行現場で彼を見たという証言がある。弁護士のマリオン・ケリソンはそれにも関わらず被告ジョン・モーズリーの無罪を直観し、裁判を果敢に戦うが…。 前半は勝ち目のない裁判を追うのがつらかったが、新しい証人や証拠が後から発見され、第一審と第二審の法廷場面はそれぞれドラマチックで読みごたえがある。 | ||||
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