キャプテン
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 | 1990年03月31日 キャプテン (創元ノヴェルズ) ナーシング・ホームだと?聞こえはいいが、老人用の強制収容所じゃないか。ここでおれは“キャプテン”と呼ばれている。海軍大佐だったからじゃない、警部だったのだ。それがどうだ。何十年ものあいだ社会正義のために尽してきたあげくが、子供たちにも見捨てられ、こんな老人ホームで廃物扱いとは。実は今おれの手もとには、こっそり持ちこんだ拳銃がある。おれを、老人を虐待する奴らは許せない。だからこれでおれは、おれは…。 (「BOOK」データベースより) |
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| 息子の家で暮らしたいと希望を述べるも、老人ホームでの暮らしを進められ渋々、入居することなってしまう主人公のキャプテン。 老人ホームは一見、快適そうな住居に見えますが、中で暮らしてみると気が狂いそうなほどの悪意に満ちていて、キャプテンは強烈な怒りを胸に、日々を過ごしています。 自分をここにぶちこんだ家族と施設に住む老人に暴力をふるう看護師たちへの憎悪が頂点になるとき、物語は動きます。 ぶっきらぼうでいて他者への思いやりの強いキャプテンは元警部。 市民のために尽くしてきた彼は立場の弱いものを虐げる人間が許せませんでした。 | ||||
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