コンラッド・ハーストの正体
- サスペンス (354)
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スパイや殺し屋って映画の中では華やかな世界やけど、この本に登場するコンラッドは本当の意味での殺し屋です。淡々と依頼を遂行してきた彼が本当の自分探しを始めるけど、次から次へと自分の知らない事実が明らかになっていきます。ところどころで見せるコンラッドの人間らしさが余計に彼の恐ろしさを際立ててます。あまりにも無感情で人を殺すので読んでいても「えっ」って思う時もあるけど、これが本当の世界なのかも。まぁ〜このオチは賛否両論やろうけど、うまくまとめたとは思います。あつぼうは好きですよ。 | ||||
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スパイや殺し屋って映画の中では華やかな世界やけど、この本に登場するコンラッドは本当の意味での殺し屋です。 淡々と依頼を遂行してきた彼が本当の自分探しを始めるけど、次から次へと自分の知らない事実が明らかになっていきます。 ところどころで見せるコンラッドの人間らしさが余計に彼の恐ろしさを際立ててます。 あまりにも無感情で人を殺すので読んでいても「えっ」って思う時もあるけど、これが本当の世界なのかも。 まぁ〜このオチは賛否両論やろうけど、うまくまとめたとは思います。 あつぼうは好きですよ。 | ||||
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読後感が、わかれると思います。。ラストがある意味衝撃なので。 が、殺人手段の辻褄を合わせる小説より、動機を追っていくタイプが好きなので、わるくなかった。 職業、人殺し。 主人公は、犯罪組織のために働いているはずなのだけど、本当は… 組織を抜けるために、自らの仕事を知る人々を始末することにするのだけれど… …が、多い文章で、申し訳ない。 ただ、主人公は自分の立ち位置を見失う理由が、この辺にあるような気がします。 読んでいて、追っているはずが追われていて、追われているはずが追っている感覚があるのは、この喪失感から。 喪失→追われ追いというモチーフは、『ブレードランナー』や『野良犬』といった、名作映画を思い出させます。僕の読み所は、ここらでした。 映画化権は、もう売約済みだそうです。 たしかに、心理をアクションで表現した方がいいタイプの話なのかも知れません。 | ||||
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ユーゴスラヴィアの戦争地帯で最愛の女性を失った主人公が冷酷な殺し屋に変わり果て、 9年間依頼人の言われるままに無慈悲な殺人を繰り返すが、 最後の仕事をきっかけに殺し屋をやめようと決意する。 そのために自分が殺し屋である事を知っている4人を消そうと行動を起こす。 物語自体はヨーロッパの諸都市を舞台に魅力的な女性達も絡んで、 それなりに楽しめる内容になっている。 冷酷な殺し屋でありながら失った恋人へ向けた手記が所々に挿入されていて、 主人公は村上春樹の小説を連想させる様なナイーブなキャラクターかと思えば、 ハンニバル・レクターの様な冷酷な殺人鬼になったりして読者を大いに戸惑わせる。 彼は誰の為に殺してきたのか、何故殺し屋をやめようと決意したのか? その真相は最終的には明らかになるものの、 普通の人間に生まれ変わりたいが為にまた殺人を重ねてしまうという矛盾した行動は、 どう考えても人間性が破綻しているとしか思えず、主人公に共感するのは不可能に近い。 それでも読者はどこかに救いを求めたいものだが、 どうにも釈然としない読後感が残ってしまう、残念な一冊。 | ||||
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ベルギー生まれの新鋭スパイ・スリラー作家ウィグノールの本邦初紹介となる話題作です。まず私が本書を読み終えて悩んだのがタイトルの意味です。この題名はコンラッド・ハーストがどんな性格の人間だったのかという意味合いに於いては肯けますが、それ以外には文字通りの意味で彼の正体が別人だとかいうスパイ小説的などんでん返しがある訳でもありませんので首を傾げさせられます。はっきりした答は出せませんが、ふと閃いたのはもしも著者が二重三重の意味が取れる漠然とした題名をつけ謎めかして深読みさせる意図であるならば、それは十分成功しているといえましょう。さて、物語は9年間も殺し屋家業を務めて来た男コンラッドが最後の殺人をきっかけに病んだ自分の姿を思い知り、足を洗おうと決意して自分を知る4人を消そうとする思いを9年前に失った恋人アンネケへの手紙で語り掛ける形でスタートします。その後紆余曲折はありますが、結局の所本書の評価は果たしてこの主人公を許せるかどうかという一点に掛かると思います。私は自分の心を無理矢理封じ込めて読み切りましたが、やはり予想通り最後まで駄目でした。病んでいると言いながら自分の運命を呪って殺人を怒りの捌け口にしてきた訳で、目的を達する為に障害となる者を、感情を排して誰彼構わず情け容赦なく殺す姿は到底承服出来ず激しい怒りを感じます。本書の他の部分では、こんなに大人しくプロとして情けない隙だらけの組織があるのかと不自然さに呆れました。私は不謹慎ですが途中で怒りに駆られた組織の人間が主人公を殺せば物語が終わって丸く収まるのにと始終考えておりました。ラストに用意されたサプライズには少し哀感が漂いますが、私には人としての道徳感が欠落した男をかわいそうには思えません。やはり現代社会は何処か歪んでいると感じられ、非情でも人間らしさがあった昔のスパイ小説は良かったなとつくづく思います。 | ||||
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