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No.2
果断: 隠蔽捜査2
今野敏
理想の上司!
No.1
臨場
横山秀夫
「オレのとぁ、違うなぁ」
警察内部のドロドロした腐敗を描いた前作に比べ、本作のほうがスピード感、ミステリとしてのロジックにも優れている。前半のサスペンスフルな展開に圧倒されてつい見逃してしまうが、犯人の不可解な行動については思わずあっと言わされてしまう。そして真犯人を追いつめていくクライマックスの臨場感。一流の警察小説でもあるが、ミステリとしても一級品。
また、個性的な部下たちやおっかない上役など、個々のキャラクターも魅力的に描かれている。特に竜崎の奥様と息子の意外な一面はちょっと笑える。奥様に頭を下げたり、息子とアニメの話をしたり、本作では竜崎と家族との絆が随所に描かれており、家庭人としての竜崎に親近感を覚える。1作目の冒頭で感じた鼻持ちならないエリート感はここへきてほぼ皆無となり、有能で冷静でありながら、どこか熱いものを秘めた「現場の警察官」としての竜崎に、理想の上司像を見たりするのである。
▼以下、ネタバレ感想