中野森高校文芸部のホームズ&ワトソン
評判
中野森高校文芸部のホームズ&ワトソンの評価:
4.50/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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中野森高校文芸部のホームズ&ワトソンの評価:
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
表紙のラノベ風イラスト(それが悪いとはいわないが)に油断して読むと良い意味で裏切られる。
不可能と思われる状況を提示し、読者の目にも明らかな事実を丹念に積み重ねながら、合理的な結論を導き出す。
ちょっと有栖川有栖の「学生アリスシリーズ」を想起させる、骨太な本格ミステリだった。
解決編の前に「読者への挑戦状」を挿入しても許されるんじゃないかってくらい。
派手なトリックやアリバイ工作といったギミックが無い分、地味に感じる読者もいるかもしれないが、「真っ当な犯人当て小説を書くんだ」という著者の心意気が伝わってくる。
先行するレビューに、ある人物が唐突に正義感を振りかざすことと断筆してしまうことに対する違和感が述べられていて、まあその気持ちも解らんではないが、「一般人代表」であるワトスン役が短絡的に判りやすくて極端な正論を振りかざすことはままあること。
「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」というか。
そして、そのことを自覚してしまい、それを恥ずかしいと思ってしまったが故に、自分は名探偵の助手など勤まらないし、人間を描く小説など書けないと一旦は絶望してしまったのではないかと。
デビュー作が秀逸過ぎるが故に2作目以降のプレッシャーもあるかとは思いますが、続編を気長に待ちたいと思います。
本作には未登場の幽霊部員の存在だとか、彼女の家庭環境だとか、面白そうな伏線がいっぱい残っていることだし。