猿神の呪い
評判
猿神の呪いの評価:
3.50/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1〜1 1/1ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
猿神の呪いの評価:
3.50/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| ||||
|
小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
彼の業績は名著『推理SFドラマの六十年』にて知ることができる。数々のミステリー・SFラジオドラマを手掛けながら、作家としても活動した異色の経歴を持つ。
本作「猿神の呪い」は1960年島根新聞にて半年間連載したレア長編で、初の単行本化。
■松江のラジオ局プロデューサー・郡英之は自分につきまとう怪しい影に不安を感じていた。そんな中、郡は大学時代の同窓である猿田春彦と再会する。
島根・仁多郡の奥深い集落に居を構える猿田家は代々、子が生まれるとその当主が必ず死ぬという。
春彦の頼みを受けた郡は猿田集落へ向かうが、そこは陸の孤島と化した忌まわしき呪いの地だった…。■
著者の本業を主人公に投影、当時の赴任地のローカリティーをふんだんに盛り込み、ロマンスもありつつ不穏なムードで物語は進む。
怪猿・ミイラ・サディズムと著者の筆は暴走し、結末で暴かれる怪猿と宝物の謎はなんじゃそれ?と笑ってしまった。
現代なら絶対難癖をつけられそうな表現もあるのに、最後まで掲載した島根新聞は偉いものだ。
内容はいわゆる伝奇スリラー、同時代の大河内常平あたりと比べたら文章は整然として読みやすい。
乱歩あるいはそれ以前の村山槐多などの怪物(あやしのもの)テイストもあって、好事家ならそれなりに楽しめると思う。
川野京輔の他の探偵小説はどうなのだろう、是非復刻してほしいところだ。ちなみに版元である新風舎が経営破綻しているので本書の重版は望めない。
上野友夫名義の仕事では、75~82年頃のNHK-AMの江戸川乱歩や横溝正史のラジオドラマがなんとも懐かしい。
下手なTVドラマや映画よりもずっと優れていたので、こちらも商品化を熱望する。
このレビューを書いている時点では上野氏はまだご健在らしく、やるなら今しかない。