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赤の広場 ブレジネフ最後の賭け



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赤の広場 ブレジネフ最後の賭けの評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

読む努力の甲斐はある

週刊文春1983年 海外3位

1982年1月22日 ソ連国家元首ブレジネフの義弟にしてKGB第一次官ツヴィクーンがピストル自殺を図った。検察庁特別重要事件捜査検事シャムラーエフは、ブレジネフの命を受け徹底捜査を開始するのだが、KGBの妨害工作のため難航してしまう。体制を強化し、捜査活動を継続するうち、ブレジネフ失脚の陰謀が明らかになってくる。 ・・・

ブレジネフからアンドローポフへの政権交代の過程で、実際におこったツヴィクーンの自殺事件をもとに、謀略小説として描いている。当時のブレジネフ・マフィアの摘発を背景としてるし、実在の人物が多数登場するんで、出版時タイムリーに読んでいれば相当面白かったんだろう。鉄のカーテンもすっかり過去の出来事。今や想像力を要する作品になってしまっている。登場人物がやたら多い上に、名前がまぎらわしく(同一人物の別名も混在するんで)、ひたすら読みにくい。最後まで読みすすめて、面白さは実感できるんで、努力の甲斐はあるんだけど。

シャムラーエフが捜査で訪れた西側で、ものの豊富さより、花屋に感慨を覚えるくだりは印象的。マーティン・クルーズ・スミス『ゴーリキー・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)』『ゴーリキー・パーク 下 (ハヤカワ文庫 NV ス 10-4)』よりはソ連の国内事情はリアルに読み取れると思う(スミスと違って、こちらは亡命作家なんで)。

この頃の週刊文春のベスト10を見ると、ソ連ものが流行っていたようにみえますなぁ。
赤の広場―ブレジネフ最後の賭けAmazon書評・レビュー:赤の広場―ブレジネフ最後の賭けより
4120011828

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