龍を見た男 (新潮文庫)
発行日:1987年09月30日
出版社:新潮社
ページ数:366P
あらすじ
暗い水底で息を潜める、巨大な気配。不可思議な力に導かれた男女の機微に迫る。傑作時代短編集。天に駆けのぼる龍の火柱のおかげで、見失った方角を知り、あやうく遭難を免れた漁師の因縁(表題作「龍を見た男」)。駆落ちに失敗して苦界に沈んだ娘と、幼な馴染で彼女をしたう口がきけない男との心の交流(「帰って来た女」)。絶縁しながらも、相手が危難の際には味方となって筋を通す両剣士の意地(「切腹」)。その他、市井の人々の仕合せと喜怒哀楽を描いて卓抜な技倆を示す傑作時代小説集。