消えた女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 165-5))
発行日:1994年09月30日
出版社:早川書房
ページ数:404P
あらすじ
依頼人の女は真夜中に連絡してきた。短い電話だった。調査はこれで打切りにしたい。これ以上続けても金の無駄づかいでしかない―女はそれだけ言って電話を切った。アルバート・サムスンの胸に割りきれない思いを残したまま、女は消えてしまった…エリザベス・ステットラーと名乗る女の依頼は、2カ月前インディアナポリス近郊の町ナッシュビルから姿を消した友人プリシラ・ピンの行方を探してくれというものだった。町の住人たちは、彼女と同時にいなくなった町の実業家ビリー・ボイドと駆落ちしたものと考えていた。夫のフランクから捜索願いが提出され、家から小金を持ち出したことで逮捕状まで出ていた。ビリーはとかく女性問題を取りざたされている人物で、彼が広大な土地を相続する結果となった、都合のよい母親の急死についてもよからぬ噂が立っていた。調査が進むにつれ、サムスンの胸にいくつかの小さな疑問が芽ばえた。しかし依頼人がいなくては、それ以上追求するすべもなかった。だが三カ月後、ナッシュビル近くの森の中でビリーの死体が発見されるにいたるや、サムスンはやむにやまれず事件に再度首を突っこむことになったが…?精緻なプロット、いぶし銀の光を放つユーモア―『沈黙のセールスマン』『A型の女』などで現代私立探偵小説の最高水準と評される珠玉のシリーズ第5弾。