ヒロシマ・ボーイ
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何年か前に英語で読み、翻訳が出たようなので日本語で読みました。すると、訳者の努力のたまものでしょう、登場人物の会話が見事な広島弁で訳されていて、新たに魂が吹き込まれたような生き生きとしたものになっていました。主人公も犯人も、その人物造形には広島の歴史を背景にした深みがあり、再び大いに楽しめました。 | ||||
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マスアライのその他の活躍を読みたい。しかし翻訳されたものが3冊、刊行を期待します | ||||
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作家は帰米二世の娘さんのようだ。 その方の視点から描写された日本の姿がおもしろい。 「仕方がない」という心情。 これは自覚していなかったが、日本人の心の底に確かにあると思った。 コロナ禍での自粛、マスク、ワクチン接種を見ても、納得はしていないが気持ちに折り合いをつけ、消極的ではあるが同調するという姿がまさにそれだ。 この作家の他の作品も読みたくなった。 | ||||
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南カリフォルニアに住む日系2世庭師が、ひょんな事から殺人事件に巻き込まれるMas Arai(マス・アライ) ミステリーシリーズ。シリーズ第7弾の舞台は、8月の広島。帰米仲間の遺灰を傍らに50年ぶりに子供時代を過ごした広島へ降り立ったマス爺さんの、時の流れへの戸惑いと、時が経っても身体と心にまだら模様の如く染みついている思い出をベースに、フェリーで見かけた少年を溺死体で発見した事から、イノ島の複雑なコミュニティーに関わらざるを得なくなってゆく様が絡み合い織りなす物語は、国籍とは、人種とは、家族とは、そして自分とは何だろう、とそっと問いかけてくる。 この度3年半の時を経て、8/6に小学館から邦訳文庫本が発売された。シリーズの中では「ガサガサ・ガール」「スネークスキン三味線」が既に出されているのだが、今回は満を持して日本名で世に出す事を希望されたという、日系3世のNaomi Hiraharaさんの意気込みが感じられる。芹澤恵さんの訳により、「じゃろ」「ぶち」など人々の言葉が広島弁で生き生きと語られ、より現地の空気感、人々の体温、気候の暑さや湿度がテンポ良く伝わってくるのも良かった。 ただ今回難しいなと感じたのは、原書だとマスの朴訥とした帰米英語(How you'zu doin?等)がちょっとしたスパイスになっているのが、翻訳するとその部分はただ英語で喋っているというだけになってしまう。他にも、原文に散りばめられている bento、daijobu、shikataganai等、日系の人の会話によく出てくる言葉は訳すと普通に埋もれてしまう。広島弁の事も含めて、ニュアンスが微妙に変わってくるんだなぁというのも面白い発見だった。 | ||||
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