絵画鑑定家

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種別
長編
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あらすじ

2010年01月08日 絵画鑑定家 (ランダムハウス講談社文庫)

名門ヴァインフェルト家の末裔アドリアンは絵画の鑑定家として働く一方、芸術家に資金を援助するパトロン役も果たす温和な人物だった。だが、奔放な女性ロレーナと出会って平穏な暮らしにさざ波が立ち始めたのと同じ頃、金に窮した老コレクターからヴァロットン作の名画をオークションにかけたいという申し出があった。アドリアンは引き受けたが、その依頼には彼を窮地に追い込む罠が仕掛けられていた!美術界の内幕を題材にした心理スリラーの傑作。(「BOOK」データベースより)

評判

絵画鑑定家の評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク

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絵画鑑定家の総合評価:

9.00/10点 レビュー 4件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4
(5pt)

この作者の本を読んだのは3冊目です。原題“Le dernier des Weynfeldt”でワクワク!ズーターの心理スリラーは極上のワインのように・・・大人向けです。

この作家、スイス人だからプリオンの迷宮( Ein perfekter Freund )、縮みゆく記憶(Small World)、絵画鑑定家(Le dernier des Weynfeldt)と独、英、仏と書き分けている。あらすじは内容紹介にあるからいいでしょ。洋書は原題が命ですから、その意味が重要です。Le dernier des Weynfeldtは“ヴァインフェルトの最後(終わり)”てな意味です。
この作品を読んでいて感じたのは、これは、それなりの人生経験を積んだ大人でないと、作者の深い狙いは読み取れないだろうということです。すなわち、大人が読んで初めてわかる極上の“心理スリラーの傑作”という名の”Vin(Wine)”でしょう。Martin Suterの本は読者を選ぶ・・・?第一級のサスペンス!御読みください。
絵画鑑定家 (ランダムハウス講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 絵画鑑定家 (ランダムハウス講談社文庫)より
4270103353
No.3
(5pt)

映画をぜひ見たい

友達に勧められて読んでみた本です。

”心理スリラーの名手”の著者の本は初めてだったので、

ゆっくりと進むテンポなどに慣れるまでにやや時間がかかりました。

勧めてくれた友人が語るには、

自殺未遂の女性の場面や、絵画の話には本歌取りがあるらしく、

それらを感じながら、また独自に進む話を読むからこそ面白いらしい。

他のレビューで映画化が決定されていると書かれていて納得。

この本は映像にしてこそ輝きを増す作品。

映画をぜひぜひ見て見たい。
絵画鑑定家 (ランダムハウス講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 絵画鑑定家 (ランダムハウス講談社文庫)より
4270103353
No.2
(4pt)

スイス絵画の歴史を知っていれば・・・

スイスのこの作家の本は、初めて手にするものでした。

名門の末裔で何不自由ない暮らしをしている資産家のアドリアンが主人公です。
彼はたまたま自殺しようとしていた奔放な女性ロレーナを助けます。
そのおかげで彼は、彼女に責任を持つ事になります。
しかも、その女性は昔愛した女性に似た面影を持っています。
こうなると、この恋愛の行方やいかに、と言う事になるのですが、この女性が詐欺師と絡んで主人公を騙そうとするのですから、たまりません。
一方で、彼は絵画収集家のバイアーから、ヴァロットンの名画をオークションにかける事を依頼されます。
ところが、これには贋作が・・・と言うことで、主人公が絶体絶命のピンチに立ちます。
結果は、そして恋の行方は・・・。
と言う物語です。

正直、前半のゆったりした展開(それも章をぶつ切りにして登場人物を紹介)に、やや読みづらかったのですが、中盤以降は先の見通しが立たず、一気に読ませます。
とは言うものの、主人公が一大決心をしたところで、落ちが見えてしまいます。と言うか、それしかない。
その点では、もっと捻って欲しかったなとは思いますが、それは「欲」と言うものでしょう。

ただ、スイス絵画の歴史が全く知らなかったために、この本の魅力を十分に理解し得なかった恨みがあり残念です。
絵画鑑定家 (ランダムハウス講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 絵画鑑定家 (ランダムハウス講談社文庫)より
4270103353
No.1
(4pt)

女運が悪く騙されっ放しの心優しいお人好し男が逆襲に転ずる洒落た美術スリラー。

スイス・ミステリー界の第一人者にしてベストセラー作家ズーターが2008年に著し映画化も決定した最新の話題作です。本書は一応心理スリラーと銘打たれていますが、最後まで読んでも殺人事件が出て来ませんので、ミステリーと言うよりは恋愛の要素を含む普通小説に近いと思います。悪人も登場しますが左程ずる賢くもなく、本書を読んでゆったりとした優雅で穏やかな小説が愛される平和な国スイスの国民性を感じさせられました。
由緒ある名門ヴァインフェルト家の末裔アドリアンは絵画鑑定家として働きながら芸術家を後援して出資する充実した日々を送っていたが、ふと出会ったモデルの女ロレーヌが自殺しようとするのを助けてから人生が一変する。同じ頃、金に困った老絵画コレクターがヴァロットン作の名画をオークションにかけたいと依頼して来て彼は引き受けるが、そこには非常にヤバイ愚かな企みが秘められていたのだった。
本書は今時には珍しく展開がゆっくりで大きな事件が起きるのも後半ですので、あわてずにゆったり構えて読み進む覚悟が必要でしょう。主人公のアドリアンは本当におっとりとしたお人好しな性格で、湯水の様にお金を使っても全く困らないのですから本当に羨ましい限りです。若い頃に愛した女性と別れてから長い間独身を通して来ましたが、元カノに面影が似ている所から惹かれた奔放な悪女ロレーヌに騙され振り回されてばかりで果たして大丈夫かいなと心配になります。やがて絵画オークションに絡んだ脅迫者も現われ無防備で好いカモの彼は絶体絶命のピンチに立たされるのですが・・・・。著者は完全に追い詰められたかに見える状況を鮮やかに逆転して読者をホッとさせ更に最後とって置きの意外なサプライズであ然とさせます。頼りなさそうに見えて実はしたたかな実力を内に秘め、女の裏切りも寛大に許す優しいアドリアンの人間的魅力で読ませる洒落た美術スリラーの秀作をお楽しみ下さい。
絵画鑑定家 (ランダムハウス講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 絵画鑑定家 (ランダムハウス講談社文庫)より
4270103353

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