揺さぶり
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カナダのミステリー界に新風を吹き込んだ新進ハードボイルド作家ハリソンの2006年マカヴィティ賞最優秀処女長編賞の候補作となった話題のデビュー作です。本書は私立探偵エディ・ダンサー・シリーズの第一作で、彼は悪党でも気の毒に思えば同情して助けようとする程に人が良く、正義感が強く巨悪に対しても恐れずに徹底的にぶつかって行き、頭は良いのに少々おっちょこちょいでヤバイ状況になるが、例えピンチになっても冗談口を叩くタフさを持つナイス・ガイです。彼の脇を固めるのが友人の謎の実業家ダニーで裏の世界にも渡りをつけ格闘技が得意という頼りになる男です。他に自動車修理工のノッシャーとスプロッシャーという双子の兄弟がいて、困った時にエディを助けてくれます。事件の始まりは、銀行強盗で奪った金を持ち逃げした相棒を探して欲しい、という依頼が別々の男から続けて舞い込んで幕を開ける。エディは渋りながらも依頼を引き受け、次第に驚くべき悪党が潜む世界へと足を踏み入れていく。 本書に描かれる世界は極めて過激で残酷、お下劣です。例を上げると、罪の制裁として両手をスパッと切り落としたり、大勢の男が小便をかけたジーンズを履いてバイクを運転したり、それから本書の題名である大の男も震え上がる‘揺さぶり’という拷問があります。エディは娼婦のアンジーや事件で知った看護師のシンディへの愛の為に危険を覚悟で悪の巣窟に乗り込みます。それから本書には、人なつこい犬や猫、挙句にクマも登場して良い味を出しています。誠にスピード感のある痛快無比なサスペンスですが、欲をいえば早い段階で謎が解けて先が読めてしまい、最後が「必殺仕事人」的なノリで割りとあっさり片づいてしまう所が少しだけ物足りません。とはいえ、デビュー作としては十分に合格点をあげられますので、既に発表されているシリーズの続巻2冊の紹介を大いに期待して待ちたいと思います。 | ||||
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