錆びた刃
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あらすじ
幼なじみの相棒エヴァンとともに深夜、無人のはずの質屋に忍び込んだダニーは、そこで質屋の主人と鉢合わせしてしまう。逆上したエヴァンが持っていた銃をぶっ放し、ダニーは一人、その場から逃げ去った。そして七年が過ぎた。犯罪世界からは完全に足を洗い、建設会社に勤め、恋人のカレンと同棲するダニーの前に、質屋の事件で刑務所に送られたエヴァンが現れる。事件直後に逮捕されながらも、ついに共犯者であるダニーの名前を出さなかったエヴァンは、それを恩に着せ、自らの犯罪に加担することをダニーに強要する。今の生活を守りたいダニーは拒むが、エヴァンはカレンを脅すことで圧力をかけてきた。ついに屈したダニーは、エヴァンの誘拐計画に力を貸すことになる。だが、誰も傷つけぬようにしようというダニーの思惑とは裏腹に、エヴァンは暴走を始める…自らの人生を賭けた、自らの過去との闘い。信じられぬ輝きを放つ、注目のデビュー作。(「BOOK」データベースより)
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評判
錆びた刃の評価:
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錆びた刃の総合評価:
6.00/10点 レビュー 1件。
感想一覧
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ダニーはその後、悪の世界に戻るなら別れるしかないと長年の女友達カレンに説得されて足を洗い今では建設会社でプロジェクトマネジャーとして現場を任せられ、イーストサイドにしゃれたマンションを借りてカレンとの当たり前の市民として穏やかな生活を楽しんでいた。ある日、エヴァンの刑期が短縮され町に戻ってきていると知らされる。
お話としては足を洗った男が昔の仲間から脅されてやむを得ず再び悪の道へという、いわば日本の小説でもいくらでも見つかるようなテーマなのですが、日本の最近の若手男性作家に比べるとプロット立ても人物造形もしっかりしています。
本作が実質デビュー作ながらアメリカのベストセラーランキングでも上位に入っており、早くもボストンを書かせるならレヘイン、ワシントンならペレケーノス、シカゴならセイキーだと一級の賛辞もでているほどです。一方ではまだプロットだてがご都合主義だとかエンディングが甘いという辛口批評もあります。やはりこうしたしっかりした鑑賞眼に晒され堪えることで作者の技量が磨かれていくのでしょう。それに比べると日本では名の売れた作家や批評家が出版社からの依頼とはいえ出来栄えの悪い作品にとんでもない賛辞を与えているのを見聞きすると、本好きとしてはやりきれない気持ちになります。