すげ替えられた首
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あらすじ
酷暑にあえぐ8月のニューヨーク。マンハッタンの東と西で、女性教師とコールガールが同時に、それぞれの自室で死体となって発見された。だが、驚くべきことに、二人の生首はおたがいにすげ替えられていた―。あまりに常軌を逸した犯罪に、捜査は難行する。ユダヤ系移民の初老の警部補ジャネックはこの巨大な都市、人間の欲望が歪み、きしみあうこのニューヨークの裏側に踏み込んでいく。エアロビクスのインストラクター、写真家、スプラッター映画の監督、コールガール組織―。ジャネックと若手女流写真家キャロラインとの心の交流を、サブストーリーとして、描き出される都会の現在。現代の異常さを、犯罪者の心の奥底にまで迫って描ききったこの作品のなかには、どこよりも危険で、どこよりも熱い大都会ニューヨークの魔性がつかみとられている。(「BOOK」データベースより)
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評判
すげ替えられた首の評価:
6.00/10点 レビュー 1件。 C ランク
すげ替えられた首の総合評価:
7.60/10点 レビュー 5件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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原著の刊行が、84年で今は2024年という事で、40年くらい経ちますが、些かも古びていないサイコスリラーでした。
古くなっていない要因として、ベイヤー氏の才能(文章の上手さ、人間心理への深い洞察など)が挙げられるかと思います。
これらのサイコ物の以前の心理サスペンス(ニューロティック・スリラー)があまり犯罪者の思考に立ち入らないで、そこから現れる現象を軸にした物が多かったと思いますが(手抜きではないですけど)、これらのサイコ物は犯罪に至る精神に深く分け入り、何故そのような行為に至ったかを深く掘り下げていて、個人的には評価されるべきだと思います。
この後、88年(日本での翻訳は89年)サイコ物の決定版とも言うべき、ハリス氏の「羊たちの沈黙」が刊行されますが、その流れの先駆的な作品として、忘れたらいけない作品だと思います。
内容が猟奇的という事で、不快感を感じる方もいらっしゃるだあろうし、実際に気持ち悪いですが、現実にも、似た様な犯罪が増えるので、そういう現実を切り取った記録としも重要かと思います。
サイコスリラーの原点にあたるかもしれない重要作。是非ご一読を。