円周率殺人事件
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首謀犯は名前のみで最後まで姿は見せず,実行犯も冒頭で確保されて以降は同じく名前のみ. 片や警察の方も動き回らず,一室にて繰り広げられる『机上の推論』ともいうべき会話の応酬. 実験作品なのか,安楽椅子刑事なのか,ともあれ,少し変わった雰囲気を見せてくれる一冊です. 事件現場からはじまる物語は,早々に首謀犯や背景までをも見出す展開に驚きと戸惑いを抱き, その後は,ハウ,ホワイダニットを,一つずつ推理を積み上げ,真相へ近づいていくという流れ. おかしなキャラ付けがされた登場人物たち,そのコンビ対コンビのやり取りも軽めで楽しいですし, 円周率や数学要素を交えた暗号は,強引な解釈ではあるものの,ほどよい頭の体操といった感じです. 反面,特徴である会話だけで事件を解き明かしていく様子は,どうしても好みが分かれそうで, あれこれ思わせぶりに出しておきながら,特に膨らまないまま終わるエピソードが目に付くのも, そこそこボリュームがあるだけに,もうちょっとスマートにして,うまく生かしてほしかったです. 他にも,個性的な登場人物たちが,ただの『変わった人』というだけで終わってしまった印象で, 彼らが時折見せる,大げさというか芝居がかった立ち回りも,少しばかり気になってしまいました. | ||||
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冒頭1ページで殺人事件発生、現場で犯人も逮捕されてしまいます。ということで、なぜこの事件は起きたのか、犯行の動機を探る謎解きです。ちゃんと円周率に絡んで人が死んでいます。 中盤は要点整理しつつ事件の見立て推理を語り、終盤ですべての謎が明かされるというオーソドックスなつくり。 円周率が事件のキーワードとなって推理が進められ、中盤までは巻末の参考文献の円周率うんちくがこれでもかと盛りだくさんです。正直読んで疲れるぐらいな密度。 16行組版でページ数が多目なのですが、文が結構つまっているので行数増やすと読みにくかったかも。これぐらいのつまり具合でよかったです。登場人物紹介がついているところもとてもいい。 難点は、刑事さんが推理を主張するものの、なかなか事件の真相が見えてこないところ。遅れて登場人物追加があったり、円周率うんちく脱線があったり、うんちくは事件にかかわるものの昇華が中途半端だったりと、本筋が進んでいるのかはっきりしないところがあり読んでてもやもやします。また、文章の方は相変わらずで多少読みにくいです。そして演劇っぽい。 あくまでミステリー通でない人の印象ですが、いろいろ難点はあるものの謎解きは最後なミステリーとしては楽しめました。ただ、読んで楽しさよりも疲れを感じる本でした。無理に減量しなくていいけど、中盤に山をつくるなどの密度配分が欲しいところ。 | ||||
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