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ラット・キング



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【この小説が収録されている参考書籍】
ラット・キング (新潮文庫)

ラット・キングの評価: 5.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

この当時のイタリア事情が判る犯罪小説の傑作

イタリアの富豪が誘拐され・・・というお話。

誘拐事件そのものの推理もありますが、そこから起こる大富豪一族の波紋やこの頃のイタリアの政治、国内事情などを焦点とした犯罪小説(エルモア・レナード・タイプの物ではなくジュリアン・シモンズが提唱したタイプ)として楽しめました。人間関係が錯綜しますが、よく読むとその人間くさい部分が読み応えのある作品にしている印象を持ちました。

一時期のイタリアが政治的に揉めて、首相が誘拐されて殺害されるという世界史でも珍しい様な事件も起きたそうで、その誘拐事件で失脚した主人公のキャラが陰影深く描写されていてこちらも読み所となっております。

どこにも書いてありませんが、たしかCWA賞ももらった記憶があり(多分:違ったらすいません)今少し時間が経ちましたが、読んで面白かったです。

このディディンという人は一時期大型新人として期待されましたが、最近あまり名前を聞かなくなってしまった感じで、まだ存命で創作を続けているなら翻訳して頂きたいです。

この当時のイタリア事情が判る傑作犯罪小説。是非ご一読を。
ラット・キング (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ラット・キング (新潮文庫)より
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