普通の底
発行日:2025年04月23日
出版社:講談社
ページ数:260P
あらすじ
ただ、普通でありたかった。なぜそれがそんなに困難だったのか。ある青年から届いた手紙には、幼少期から「普通」を願って生活を送ってきたことが書かれていた。普通な家庭、普通な教育、普通な交友関係。多少の挫折はあっても、彼は「普通」の軌道に乗り続けているーーはずだった。今、彼はとても困難な状況にいる。どこでそうなったのか。どうしてそうなったのか。トー横に行ってしまったからか、それとも大学時代の起業サークルが原因か、それとも重くのしかかる奨学金のせいだろうか。三通の手紙があぶり出すのは、現代社会にはびこる精神的幼稚さと、その末路。常に時代を予見してきた著者が挑む、令和の『人間失格』。