霜の朝 (新潮文庫)
発行日:1987年02月27日
出版社:新潮社
ページ数:366P
あらすじ
紀ノ国屋文左衛門vs. 奈良屋茂左衛門。巨万の富を得た豪商が繰り広げる、プライドをかけた闘い……。直木賞受賞後の昭和49年から56年までに書かれた作品を集めた、藤沢文学の傑作11篇。その財力を賭けて粋を競った相手の紀ノ国屋文左衛門は、悪銭廃止令によって没落した。勝ち残った奈良屋茂左衛門の胸を一陣の風が吹き抜けていった。紀文と共に一つの時代が過ぎていったようだ……(表題作「霜の朝」)。ほかに、若い武家夫婦の無念を晴らす下男の胸中(「報復」)や、意に染まぬ結婚をした女のあわれ(「歳月」)等、人の心に潜む愛と孤独を、円熟した筆に綴った時代小説傑作集。