火車の残花 浮雲心霊奇譚
発行日:2021年05月10日
出版社:集英社
ページ数:352P
あらすじ
地獄へ堕ちぬ罪人は、私がこの手で灼き尽くす――。霊を見ることができる赤眼を持つ「憑きもの落とし」の浮雲は、旅の途上の川崎で奇妙な噂を耳にする。罪人の亡骸を奪い去る妖怪・火車が、多摩川で次々と人を殺しているという。殺された者は水死体にもかかわらず、なぜか黒焦げになっていた。一方、宿では亭主の息子が何者かに取り憑かれ、刃物を持って夜な夜な歩き回っていた。ふたつの事件に繋がりがあると睨んだ浮雲は、連れの土方歳三と才谷梅太郎とともに調べを進める。やがて点と点が繋がったとき、衝撃の真相が明らかになる。そして惨劇の裏に秘められた切ない想いとは――先の読めない展開と、その果てにある慟哭。700万部突破『心霊探偵八雲』の著者が贈る、文学史上最も切ない幕末ホラーミステリ。