蜜と唾
発行日:2016年08月17日
出版社:光文社
ページ数:308P
あらすじ
「おめでとう、亮平くん。雑誌見たわよ」美帆子から四年ぶりに電話があった。彼女は、亮平が学生時代、家庭教師をしていた拓海の母親だ。中学受験を四カ月後に控えていた拓海を、交通事故で亡くした。亮平もなぜか罪悪感に苛まれ、就職先が決まらないまま大学を卒業。その後IT企業の正社員になる。彼女の言う雑誌とは、その一年半の勤務体験をベースに書いたブラック企業の告発記事が掲載された月刊誌だ。お祝いにと招かれた亮平は四年ぶりに美帆子に再会するが、相変わらずうっとりするほどきれいだった。後に亮平は刑事の事情聴取に応じた際、このときの電話が思い出される。リアリズムの名手、初めての犯罪ミステリー。