のぞき屋のトマス (ハヤカワ ポケット ミステリ)
発行日:1992年03月31日
出版社:早川書房
ページ数:286P
あらすじ
二日酔いのところを電話で叩き起こされたトマス・セロン教授は、まだ夢ではないかと疑っていた。著名なフェミニストであるエマ・ピアス教授から、ボストンの歓楽街でポルノ映画を見ようと誘われるとは。だが、待ちあわせ場所のポルノ書店のまえにいってみると、エマは反ポルノ女性同盟のメンバーたちとピケをはっているところだった。トマスはいきなり店内に連れこまれ、エマから『固さがぴったり』なる題名のポルノ・ビデオを渡された。これには、いま議論の的となっている反ポルノ法案を正式な法律にするだけの力が秘められているという。だが、くわしい説明を聞く間もあらばこそ、店内で爆弾が爆発した。九死に一生を得たトマスは、ビデオに隠された謎を追って、まんざら嫌いでもないポルノの世界の裏側へと潜入するが…。酒好き、競馬好き、女好き―遊びにかけては三拍子そろった異色の大学教授トマスが、性の神秘を探究する。