飢える骸

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種別
長編
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あらすじ

2025年12月22日 飢える骸 (角川書店単行本)

関西を拠点とする日本最大の暴力団・游永会。その最大派閥の若頭・瀬良は、兄弟分の森山とクーデターを画策する。それは、かつて「骸」と恐れられた元殺し屋・巌が率いる巌組と游永会の抗争激化を煽り、その混乱の中で両組織のトップを殺害するというもの。しかし瀬良たちが動き出す直前、巌は游永会組員を自発的に襲い始める。巌を抗争に向かわせる手間が省けたと喜び、これを利用しようとする瀬良と森山だったが、巌は二人の想定を遥かに超えた“化物”だった......。(「BOOK」データベースより)

評判

飢える骸の評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク

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飢える骸の総合評価:

8.00/10点 レビュー 4件。

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4
(4pt)

疾走感のある極道アクション

リアルな(?)ヤクザ小説ではなく、「忍者と極道」路線のアクションエンタメ小説。
主人公が75歳の武闘派ヤクザという設定は相当良かったのでもっと最後までこの主人公で押して欲しかった。主人公魅力的すぎて他のメイン登場人物の話はどうでもいいんだよな〜。
文庫なら買いだけど、ハードカバーにしては薄い仕上がりという微妙なところ。
飢える骸 (角川書店単行本) Amazon書評・レビュー: 飢える骸 (角川書店単行本)より
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No.3
(5pt)

極道エンタメ!

まさに帯にあるように〈制御不能の極道エンタメ〉
次から次へと繰り広げられる謀略、裏切りそして殺人。怖いのに気持ち悪いのに、ページをめくる手が止まりませんでした。
本を読みながら映像が見えてくるような作品。
飢える骸 (角川書店単行本) Amazon書評・レビュー: 飢える骸 (角川書店単行本)より
B0G5LWTKDM
No.2
(3pt)

斜陽国家の斜陽産業であっても筋は通す

小説版「アウトレイジ」という内容です。組織内力学と裏切り、対立の構図、力の誇示、拉致、さまざまな拷問と殺人、その隙を突く公安警察、官能シーンなどもう「これでもか!」と詰め込んだ(救いようがない)純粋クライム・アウトロー小説に仕上がっています。

手の爪の間に針を!、とある小動物(具体的な内容は自粛します)など想像するだけでもうなんでもしゃべってしまいそうですし、襲撃に来た鉄砲玉を包丁で刺し殺して返り討ちにしてしまうのですが、その後平然とその包丁で料理を続けるという極めつきのサイコパスもありました。

「警察24時」での「職務質問のプロ」といわれる警察官の証言に対して「通行人の挙動で判断できるのではなく所詮、服装と髪型と車種程度しか見ていない」との意見には同意しました。個人的には車載カメラと支給スマホにかなり高度な認証システムと前科を含む厖大な個人情報がデータ化されており、瞬時に照合できるからだと思っています。
飢える骸 (角川書店単行本) Amazon書評・レビュー: 飢える骸 (角川書店単行本)より
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No.1
(4pt)

瞬発力を見せつける暴力の美学と抒情

「闇夜の底で踊れ」を読んだのは、2019/2月。かつて私は主人公のギャンブル描写からあまりにもスケールの小さい遊び方に失望して、耳のいい極道小説と言うよりは、「ヴァーチャルな上方やくざ青春小説」としてレビューしました。
 今回、増島拓哉氏の「飢える骸」を読み終えましたが、何かが爆ぜたのか小説世界が変わりましたね。
 日本最大の暴力団、「游永会」とそこを離脱した「巌組」の抗争という背景の下、「游永会」に娘を殺害された七十五歳の「巌組」組長、「飢える骸」、巌が「游永会」に反旗を翻します。そのストレートな闘争がスピーディに描写されています。オリジンを追求するとダシール・ハメットであったり、黒澤明の「用心棒」へと辿り着くわけですが、今回は見事に換骨奪胎された或る種の成果を受け取ることができます。
 主人公、巌、「游永会」幹部、森山と瀬良、警察組織、監察官出身の外注戦闘員、砂川たちの優れた瞬発力を見せつける暴力の美学。私は暴力を讃美するものではありませんが、「ワイルドバンチ」の抒情はスローモーションで迸る<血>によって醸し出されることを良く知っています。
 嫌いなこともあります。前半、末端のヤクザたちも含め(笑)、名前によって登場人物たちを特定していますが、キャラクタリゼーションを端折っているような印象があります。書き込むとページ数が増えることになりますが、より物語世界が深まると思えます。「終の市」を最後にドン・ウィンズロウがもう書かないと聞いていますので、彼の世界に近づける(かもしれない)我が国のスリラー作家として人物たちを浮き立たせてほしいと願っています。
 或る人が生き残りました。その人が今後のシリーズへと導いてくれるのでしょうか?そう願ってやみません。
 最後に繰り返します。何かが爆ぜたかもしれません。
 ◻︎「飢える骸」(増島拓哉 角川書店) 2025/12/23。
飢える骸 (角川書店単行本) Amazon書評・レビュー: 飢える骸 (角川書店単行本)より
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