川端康成異相短編集

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

川端康成異相短編集の評価:

4.67/5点 レビュー 6件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.67pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1〜6 1/1ページ
No.6
(5pt)

奥深い

短編だが奥深い。
川端康成異相短篇集 (中公文庫 か 30-7) Amazon書評・レビュー: 川端康成異相短篇集 (中公文庫 か 30-7)より
4122072166
No.5
(5pt)

想像力の源は、ハイミナールか?

晩年の川端康成は、ハイミナール(睡眠薬)中毒だったが、いつから常用になっていったのだろう。文脈の捉え難さに、その影響があるかもしれない。
川端康成異相短篇集 (中公文庫 か 30-7) Amazon書評・レビュー: 川端康成異相短篇集 (中公文庫 か 30-7)より
4122072166
No.4
(4pt)

選択が良い

川端さんの小説の中でも読みやすく面白い物が選ばれており、良かったです。
川端康成異相短篇集 (中公文庫 か 30-7) Amazon書評・レビュー: 川端康成異相短篇集 (中公文庫 か 30-7)より
4122072166
No.3
(5pt)

意外な一面

川端康成の私が読んだことのない短編集でした。彼の筆力が見事です。
川端康成異相短篇集 (中公文庫 か 30-7) Amazon書評・レビュー: 川端康成異相短篇集 (中公文庫 か 30-7)より
4122072166
No.2
(5pt)

神がかった傑作の数々

いやもう、文句ありません
ただただ賛嘆するのみ
川端康成異相短篇集 (中公文庫 か 30-7) Amazon書評・レビュー: 川端康成異相短篇集 (中公文庫 か 30-7)より
4122072166
No.1
(4pt)

凍りつく「心中」

「没後50周年」という帯を見て、私はどちらかというと「まだ50年しか経っていないんだ」という感想を持っています。時代風俗的な背景はさすがに遠くなっているものの、人間の心理と生理の精妙で哀切な呼応という点において、川端康成の遺した傑作は全く古びることなく、新しい古典として日本文化の財産になっています。

ここに収められた諸作品は、全集以外では触れにくいものもあって、貴重です。この中では比較的有名な「白い満月」は未読だったので、購入しました。全面的に楽しめたとは言えませんが、これこそ新感覚派というような文章で、興味深く感じました。
「姉の眼は澄んでいるが、妹の眼は濁っている。妹の眼は彼女が父から受けたらしい悪い遺伝を感じさせる。母は死んでいる。姉娘は村の桶屋へ嫁入りしている。」(p.12)
短い文で、さくさくと空間を切っていくかのような書きぶりなので、鮮烈ですが逆に飛躍が多くて読みにくい感じもあります。筋書きよりも、奇想を楽しむべき作品なのかもしれません。こういう文体ではいわゆる「掌の小説」という形式のものに、目覚ましい効果があがっているようです。その意味で、短編集の冒頭の「心中」は激烈な印象を残すもの。一見あざとい表現ですが、人間の想いと哀しみの表出という点においては、痛いほど真に迫っています。
編者の方が異相とされているものの定義においては、私は必ずしも理解できていませんが、ここに「朝雲」が収録されているのは卓見だと思いました。美しい年長の同性への憧れを描いたこの作品は、清純さもあると同時に、傑作「むすめごころ」にも似たある決定的な危うさを表していると思われます。(「朝雲」はかつて新潮文庫版『花のワルツ』に収録されていたものでした。ちなみにそこに同じく収録された「イタリアの歌」は、私にとって宝石のような完璧さを持つ作品。お勧めです。)
他には「弓浦市」や「たまゆら」が、面白く再読できました。あと、随筆の「眠り薬」は淡々とした筆致であるだけにいっそう、魔界に一歩踏み入った、あるいは一線を超えてしまった凄絶さです。これを最後に据えたのも「異相短篇集」と名付けるに相応しい感じで、編者の手柄だと思います。
川端康成異相短篇集 (中公文庫 か 30-7) Amazon書評・レビュー: 川端康成異相短篇集 (中公文庫 か 30-7)より
4122072166