曳かれ者 (角川文庫)
発行日:2001年04月30日
出版社:角川書店
ページ数:486P
あらすじ
隅田川神社で、心臓を刃物で一撃された大学教授の死体が発見された。偶然、現場近くに居合わせた下谷中央署の矢尋刑事は、時同じくして、もう一つの殺人事件に遭遇する。二つの事件に浮かび上がる芸者ふうの女の影。事件の根幹をさぐるべく富山県へと向かう矢尋を待ち受けていたものは、初めてのはずなのに、どこか見覚えがあるという既視感だった。被疑者と矢尋、この二人の出生の謎と、実の父親の姿とが見え隠れしはじめた時…。過去と現在の因縁の中に、鮮やかな抒情を浮かび上がらせる人情ミステリの傑作。