長安のライチ
発行日:2026年03月26日
出版社:文藝春秋
ページ数:280P
あらすじ
長安の下級官吏・李善徳に大出世のチャンスが舞い込んだ。近々おこなわれる楊貴妃の誕生を祝う宴に合わせて、妃の大好物であるライチの蜜漬(荔枝煎)を調達し、長安の王宮に届ければよいだけ。簡単なプロジェクトだ。だが命令を受託した李は、おそるべき事実に気づく。命令書が改竄されていたのである。届けねばならないのは「荔枝鮮」、すなわち生のライチ。ライチは1日で変色、2日で香りが変じ、3日で腐るという。産地から長安まで2500km。こんな命令を実行するのは、神にも仙人にも不可能ッ――!刻々と迫る楊貴妃の誕生日。李善徳は産地に出張し、輸送ルートを踏破し、地方官僚の妨害に苦しめられながらも、知恵と努力を振り絞る李善徳。任務に失敗したら文字通り首が飛ぶ。そしてついに、プロジェクト決行の時が来た! だが計画を裏切るアクシデントが次々に襲いかかる!唐代の社畜が挑む長安までの2500kmライチ急送作戦。このインポッシブル・ミッション、果たして成るか?