すべてはエマのために
発行日:2023年06月26日
出版社:新潮社
ページ数:336P
あらすじ
一次大戦。ルーマニアの首都ブカレスト。リサとエマの姉妹は、ドイツ軍の侵攻から逃れるために、迷路のような地下水道に入り込んでいた。その深奥で、傷ついたルーマニア兵と出会う。「良かった、本当に、最後にお会いできて……」見知らぬ兵士は、なぜかそう呟き、「……お別れです。あなたにお仕え出来て良かった……」力を振り絞って、リサに指輪を手渡した。それは、すべての謎の始まりだった――。2年後、看護婦になったリサに、地方の名家から仕事の依頼が届く。謎めいた邸で目にしたのは、黒いドレスの令嬢、仮面を被った死体。雪に閉ざされた旧家でリサが目にしたこととは。すべては彼女のために――。