私はだんだん氷になった
発行日:2022年09月21日
出版社:二見書房
ページ数:276P
あらすじ
――この小説は私の黒歴史であり、これからの黒歴史になるだろう。少女の心を繊細に描く著者が描き出す、辛い現実を生きられなかった少女たちが、誰にも言えない恋をしたがゆえの――禁断の黒歴史ミステリ。美しい少女・氷織の父である、有名登山家の信春はエベレスト登頂間際で猛吹雪に巻き込まれ凍死した。愛する父を失ったショックで声を失った氷織は心を閉ざし、学校では居場所を失い、やがて母の再婚相手である義父から性的虐待を受けるようになる。氷織の唯一の生きる糧はアイドル「四宮炭也」の推し活だけになっていった。しかし、SNSで感染病流行によってライブが中止になったことを嘆くと、不謹慎だと大炎上してしまう。批難と擁護のDMが相次ぐ中、ある一件のメッセージを開いたとき、氷織の心臓は跳ねた。それは密かに憧れていた炭也の【なりきり】からだったからだ。以降、二人は文字上で逢瀬を繰り返すようになり、やがて氷織は顔も見たことのない相手に、依存するほどの恋に落ちていくが……。それはすべての悲劇のはじまりだった。