輝ける闇 (新潮文庫)
発行日:1982年10月27日
出版社:新潮社
ページ数:368P
あらすじ
2019年は開高健、没後30年。ヴェトナムで実際に地獄を見た著者が描く、戦場文学の到達点。銃声が止んだ……虫が鳴く、猿が叫ぶ、黄昏のヴェトナムの森。その叫喚のなかで人はひっそり死んでゆく。誰も殺せず、誰も救えず、誰のためでもない、空と土の間を漂うしかない焦燥のリズムが亜熱帯アジアの匂いと響きと色のなかに漂う。孤独・不安・徒労・死――ヴェトナムの戦いを肌で感じた著者が、生の異相を果敢に凝視し、戦争の絶望とみにくさをえぐり出した書下ろし長編。