穴の町
発行日:2019年07月04日
出版社:早川書房
ページ数:272P
あらすじ
カフカ、カルヴィーノ、安部公房の系譜を継ぐ、滑稽で茫洋たる黙示録作家志望の「ぼく」は、オーストラリア・ニューサウスウェールズ中西部の名もなき町に辿り着く。間借りをし、スーパーマーケット〈ウールワース〉の商品陳列係をしながら、町の住人たちに取材をする。客のいないバーを粛々と営むウェイトレス、誰も乗らない循環バスの運転手、人生に挫折し、一日中〈ウールワース〉を彷徨する男……。あきらめと満足の中で無気力に暮らす人々。ある日、地面に突然大穴が空き、町は文字通り消え始める……。不気味な雰囲気の中に諧謔と理不尽を詰め込んだ奇想小説。著者デビュー作。