ドライブインまほろば
発行日:2018年10月11日
出版社:祥伝社
ページ数:337P
あらすじ
峠越えの“酷道"を照らす一軒の食堂。義父を殺めた少年、幼い娘を喪った女、親に捨てられた男。孤独と絶望の底で三人の人生が交差したとき、〈まほろば〉が見せた"十年に一度の奇跡"とは?ベストセラー『雪の鉄樹』で大注目の著者が贈る、心震える長編小説。「人殺しになるくらいなら、生まれてけえへんかったらよかった」奈良県南部の秘境の村を通る峠越えの旧道沿いで、細々と営業を続ける「ドライブインまほろば」。ある日、憂と名乗る少年が幼い妹を連れて現れ、「夏休みが終わるまでここに置いてください」と懇願する。一人娘を喪った過去を持つ店主の比奈子は、逡巡の末、二人を受け入れた。だが、その夜更け、比奈子は月明かりの下で慟哭する憂に気付く。震える肩を抱きしめる彼女に、憂は衝撃の告白をはじめた……。ーー愛を知らずに育った者が生きる意味を問い続ける、再生の物語。