私的怪談 (真梨幸子)
発行日:2017年08月12日
ページ数:56P
あらすじ
私は、八月が苦手です。 広島・長崎の原爆投下の日、日航機墜落の日、終戦記念日、……と続き、テレビなどもそれらの特集を組み、暗い雰囲気に染まります。本来は、明るく楽しいバカンスを楽しむ時期なのに、物心つく頃から、八月はなんとなく気鬱です。 でも、それも当たり前のことなのかもしれません。八月は、お盆がある月でもあります。そう、あの世とこの世がつながり、あの世から死者を招き入れる月。 そんな八月。 ある計画が頭に浮かびました。 それは、私が今まで体験した〝不思議な話〟をまとめてみようという計画です。 そもそも、私には霊感はありません。だから、幽霊をはっきりと目撃したことも、霊と対話したこともありません。そんな私が体験した〝不思議〟ですから、どれも他愛のないものです。起承転結もなければ、伏線もなく、もちろん〝オチ〟もありません。こんな話、とてもじゃありませんが、どこの版元も相手にしてくれません。だから、私の胸の奥にこっそり秘めていたのですが。 でも、やっぱり、どこかに記録しておきたい、不特定多数の人に見てもらいたい。……小説家のサガですね。 ということで、今回、〝電子書籍〟という手段で発表することにしました。 繰り返しますが、どれも他愛のない話です。だから、〝イヤミス〟も〝オチ〟も期待しないでください。 その代わり、すべて〝真実〟のお話です。