廉恥
発行日:2014年04月24日
出版社:幻冬舎
あらすじ
世田谷署の刑事・樋口彰は、争い事が嫌いで、誰かとぶつならないように一歩いているところがある。だが、警察内ではそんな性格は協調性があって冷静沈着だと評価され、捜査一課の係長に抜擢されている。ある日、世田谷署に殺人事件発生の一報が入った。被害者は、水商売の若い女・南田麻里。刑事として事件を追う樋口のもとに、耳を疑うような情報がもたらされた。公立中学や高校に送られた脅迫メールの発信源リストの中に、樋口の娘・照美の名前があることが分かったのだ。警察官の自宅に強制捜査が入れば、マスコミの餌食になることは確実で、処分も免れない。そんな中、樋口に更なるピンチが訪れる。被害者の麻里が警察にストーカー被害の相談をしていたことを、新聞社の記者が嗅ぎ付けてしまった。ストーカー絡みの殺人を未然に防ぐことができなかったとなれば、警視庁幹部の責任は免れない。苦悩の中、樋口は刑事としての職務を全うしようとするがーー。警察小説の名手・今野敏が「もっとも等身大の自分に近い」と語る刑事を描いた、傑作ミステリー!