レクイエムの夜 (ハヤカワ・ミステリ文庫 キ 9-1)
発行日:2010年08月30日
出版社:早川書房
ページ数:447P
あらすじ
心臓を刺されて死んだ若い男。警察署の〈身元不明死体の廊下〉に張り出されていた写真の一枚に、わたしは弟を見つけた。美貌の女装歌手として愛されていた弟はなぜ殺されたのか?この手で絶対に殺人犯を突き止める。そう決意してひそかに調べはじめたものの、わたしの息子だと主張する謎の幼い少年アントンが現われたことにより、社会の裏にうごめく様々な思惑と対峙することに――。事件記者ハンナを主人公に、ナチス政権前夜のベルリンに展開する慟哭のミステリ。ブルース・アレグザンダー記念歴史ミステリ賞受賞、バリー賞およびマカヴィティ賞にノミネート中の話題作。出版社からのコメントふと見た写真には死体と化した弟が写っていた……こんな衝撃的なエピソードで始まる本作、女探偵ものと歴史ミステリのバランスが絶妙な作品です。気丈な主人公ハンナはもとより、ハンナが守って闘うことになる少年アントンの健気さ、泣けます。