ラッシュアワー
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この本が出版されたのは9年前。かつての時代の寵児がM&A旋風を巻き起こす少し前。株価もバブル後の『底』をつけていた頃。 混沌とした社会に織り交ざる、混沌としていく一日一日。 浮き彫りになる歪と、壊れていきそうな何かの前で頭を抱える人々。 登場人物は、まさにそういう人々で、これでもかというくらい、様々な問題の渦中に置かれています。 こういう設定って小説においては、まあまあオーソドックスなスタイルではあるとは思いますが、 多かれ少なかれ、この世に生きる人々は、自分の力ではどうにもならないものを背負っているものだと思いますし、 それこそ、ラッシュアワーの電車の中、自分と密着している隣の人だって、 抗えない状況にあえぎながら、日々を生きているかもしれません。 とにかく、悲劇と不幸と絶望のオンパレードです。 でも、「人間、さすがにそこまで苦しんでねえよ」とリアリティの欠落を感じさせる出来には、決してなってはいません。 そんな物語を読み進めていくと、読書中に涙を流したり、勇気が湧いてきたり、心を揺さぶられる事のあまりない僕ですが、 さすがに気分が落ち込みました・・・。けれど、今度、どこかのタイミングで満員電車に乗るのが少し楽しみになってきました。 この本を思い出すことにより、電車という、普段何気なく揺られている狭っ苦しい密室から、色々見えてきそうな気がして。 | ||||
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毎日同じ通勤列車に乗る男女。かれらは殺人や恐喝を心に決めた瞬間があった。 まったく見ず知らずの人間が乗り合わせる通勤列車。普段ならまったく関係がないはずなのに、ひょんなことから関係が出来上がっていく。いや、同じ電車に乗り合わせたことすら「関係」なのかもしれないのだが…。彼らはどうなっていくのだろうか…。 けっこうスピードがあった。で、まったく違う4人が最後にはつながってしまうというのも、すごいとおもう。上手く持っていったなあ(笑)。 かなり面白い。厚さはあるけれどすぐに読みきれる。 | ||||
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家でも会社でもうだつの上がらないリストラ対象となっている工場主任。若手から疎ましく思われているプロジェクトリーダである34歳のOL。外見と行動は今風だが弟思いの女子高校生。痴漢を趣味としている青年。この4人は小田原発東京行の普通電車にいつも乗り合わせていたのだが、東京に向かう電車で人身事故が起きた。そして4人は接点を持ち、ある完全犯罪を目論むことになった……。 物語は、人間の欲望と憎悪の中で、偶然接点をもった4人を描いたミステリ。テーマや展開は非常に良いとは思うものの、各登場人物の背景と描写が中途半端に描かれていたのは大きな欠点だったと思います。作品としてはそれなりに楽しめただけに、その欠点が非常に残念には思いましたが、ミステリとしてはそれなりに読ませる作品です。 | ||||
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