神隠し (新潮文庫)
発行日:1983年09月01日
出版社:新潮社
ページ数:309P
あらすじ
失踪から三日、お内儀は不思議な色香をたたえ帰ってきた……。市井の哀歓を情感深く描き出す江戸庶民十一景。伊沢屋の内儀お品が不意に姿を消した。三日後にひょっこり戻ってきたが、やつれながらも何故か凄艶さを漂わせている……。意表をつく仕掛けの表題作ほか、家出した孫の帰りを待ちわびる老婆を襲う皮肉な運命『夜の雷雨』、記憶を失った娘が子供のない夫婦にもたらしたひと時の幸福『小鶴』など、市井に生きる人々の感情の機微を、余情溢れる筆致で織り上げた名品全11編。