前世の時効 (双葉文庫)
発行日:2015年02月10日
出版社:双葉社
あらすじ
ある夏の夜、一組の男女が崖から海に身を投げた。以後、平和だった町は自殺の名所として有名になる。十二年後。海辺の町に暮らす小学生の直は一見、笑顔の絶えない明るい性格。が、実際は前科のある義父の虐待生活に疲れ、一刻も早くこの閉鎖的な町から出て行きたいと願っていた。一方で、直は最近転校してきた少女、咲のことが気になって仕方がない。以前どこかで会った気がする。誕生日も血液型も好きなものも同じ。不思議な縁を感じる。そんな中、東京で民俗学を専攻する大学院生の男、高瀬が町にやって来た。表向きは町に伝わる伝説を調査するためだが、本当の目的は十二年前に心中した男女の死の真相を知ることにあった。亡くなった女性は高瀬の年の離れた姉であり、彼は二人の死が心中ではなく殺人事件だったのではと疑っていた。高瀬は直をガイドに雇う。